というわけで、耳の型に石膏を流し込んで作った耳がコレ
歯科用石膏でできた耳
結構うまくできている。
しかし思ったよりも構造が複雑なようだ。
実は、これで型を取って、それをMODELAでスキャンして同じものを沢山作ろう、と計画していたのだが、想像以上に複雑な形状をしている。
MODELAは3Dスキャンができるにはできるのだが、基本的に一方向からのスキャンなので、耳を真横からみた凹凸を再現することはできるが、3次元的に複雑に入り組んだ部分は当然再現できない。
こりゃやはり毎回耳の型を取って石膏で耳を作るしかないのか、と思ったりもしたが、何事もやってみないとわからないというわけで、とりあえずMODELAで石膏の耳を3Dスキャンしてみた。
実験なので荒さは1mmの余り細かくないもの。
そして、発泡剤みたいな素材のやわらかい素材を切削して、どの程度の複製が作れるかとにかく試してみることにした。
すると、以下のようなものができあがった。
MODELAで3Dスキャン→切削により複製した耳
確かに耳の穴周辺の複雑な形状は再現できていないが、思ったよりもそれなりの形をしている。
これなら同じものをいくらでも複製できるし、いろんな材質で作ることもできる。
思っていたよりもそれなりの形を複製できているので、この耳の穴の部分に高性能マイクを仕込めば、本格的なバイノーラル・マイクロホンが安価に自作できるかもしれない。
なによりも、一方向からの3Dデータから復元した耳と、そうでないものとのデータ比較もできたりするので、これはいいかもしれない。
大して差がないならこれで行けそうな気もする。
多分こんなデータを取った人は誰もいないだろう。
ロボット用に買ってもらったMODELAが思いもよらぬところで役に立ちそうだ。