WR-Xだが、いよいよ最終的な定数決定のために、今日は秋葉原で実験用部品を買ってきて、それでどんな具合に動くかを同じ回路を作ってオシロスコープで測定したりした。
研究室内での実験模様
大体↑のような感じでやっている。
ローパスフィルタやPWMのスイッチング回路の実験をしたのだが、ローパスフィルタはちゃんと信号が減衰するだけではなく、位相も遅れたりしてなかなか面白かった。
ローパスフィルタによる位相遅れ
上の波はファンクション・ジェネレータの出力のもの。
下の波は、インピーダンス変換用のOPアンプと、5KHzの2次フィルタ用OPアンプを通過した後の波形である。
確かこれは6kHzくらいの信号だったような記憶があるが、とりあえず少し信号が減衰しているのも分かるし、ちゃんと位相が遅れているのが分かる。
位相が遅れるというのは何と言うか面白いね。この周波数の信号に関しては、時間が遅れてるわけだから、ある意味タイムマシンみたいなもの、というといいすぎだろうかw
フィルタを通すとどうしてもある程度位相のズレが生じるが、これが音質に影響を及ぼすかどうか、というのがあったりもする。
人間は位相のズレは認知できない、ということになっているらしいが、実際に位相をリアルタイムで変化させることができるAuditionで音を聞いてみると、微妙に変化するので、そんなことも無いんじゃないかと思ったりするんだが。
その辺はもう少し調べてみると面白いかもしれない。
まぁ、このローパスフィルタはロボット制御用センサからA/D入力するためのアンチ・エイリアシング・フィルタなので、音は関係ないが。
アメリカにも足りない部品を注文したので、そろそろ全部の部品が揃う。
もうすぐ、長年設計してきたものが、とりあえず完成する予定だ。