OPアンプ+トランジスタバッファ

OPアンプの出力を増強するために、1chあたりトランジスタ4個を使ったPUSH-PULLバッファ回路を付加したヘッドホンアンプを実験してみた。

高音質&低ノイズにするため、トランジスタはNECの2SC1845と2SA992を用いた。

が、OPアンプによっては発振してしまった。
有名なNE5532やNJM4580DDでは発振して使い物にならなかった。まぁ、トランジスタ・バッファのせいで発振する可能性はある回路なので、仕方のないことではあるが。位相補償用コンデンサを入れてもとまらないので、バッファ入力に発振防止抵抗を入れるかとか思ってみるが、音質を考えるとなるべく入れたくないところである。

と思っていてOPアンプを交換してみると・・・!
NJM072にしたら特に発振することもなく、うまくフィードバックもかかってくれて歪もほとんど分からず、結構クリアな音が鳴ってくれた。(^Θ^)

多分NJM072はJ-FET入力で入力電流が少ないためか、出力電流が弱いためか、それらが複合的に作用しているためではないかと思うが、出力バッファのおかげか、高音も良く伸びていて、さらにトランジスタバッファのおかげで非常にパンチのある音がした。

このパンチの強さは超高級ピュアオーディオアンプ並みである。まぁ、ヘッドホン駆動を考えれば遥かに余裕な出力があるのだから、当然ではあるが。

ただ、NJM072特有のクセは少し残っていた。NJM072はそのままヘッドホンをドライブすると出力の弱さのため、なんとも変な音になるのだが、そのクセがまだ多少残っているような音になった。

しかし、これはこれで、かなり本格的なピュア・オーディオ並みの音が出るので、なかなか侮れないものである。

その後、ダメ元でバーブラウンのOPA2604という超高級オペアンプに取り替えてみると、全く発振もせず、非常にクリアな音が出た!!
ん~、入力がFETで高インピーダンスだとなんだか大丈夫っぽい感じだ。

OPA2604は単体でヘッドホンをドライブさせても、ピュア・オーディオ装置を軽く上回るような凄い音が出るのだが、その場合、出力の弱さのためにパンチに欠ける。今回のトランジスタ・バッファのお陰で大音量にしても凄いパンチのある音で、もうこれは普通にパワーアンプのヘッドホン端子でこれだけの音を得ようと思ったら、20~30万くらいのプリメインアンプを買うことになるだろう。

今まで、(・Θ・)のシステムでもっとも良い音がするヘッドホン端子は、DENON DCD-S10IIという約20万ほどするCDプレーヤのヘッドホン端子であった。これは本当に音が良くて、4万円ほどの単体アンプDENON PMA-390IVのヘッドホン端子よりも遥かに音が良く、(・Θ・)はこれを基準に音質を考えていた。

しかし今回のバーブラウンOPA2604&NECオーディオ用トランジスタ・バッファのヘッドホンアンプの音は、このDCD-S10IIを完全に超えている。ブレッドボード上でこれだけの性能が出ているので、パターンも考慮して基板を作り、高性能パスコンを入れてやれば、さらに良い音になると思われる。やはり究極を目指すと自作になるねw

今は反転増幅回路でやってるが、非反転増幅回路でNFBをかけてやってみるか。そうすればさらに入力インピーダンスも上げられてさらに良い音になる可能性もある。

(・Θ・)

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