メインで使っているPC(通称モニPC)としてPentium4 570J (3.8GHz)のマシン を使ってきたが、そろそろ新PCにしたいと思い、かなり前から考えていたのだが、3月末に45nmプロセスの新Core 2 Quadが出るというので、それが出るまで作るのを待っていたのであった。
いざ新Core 2 Quadが出てみると、人気はQ9450に集中し、CPU自体の入手が困難な状態になってしまった。
そのため、なかなか新モニPCが作れずにいたのだが、秋葉原であればバルク版CPUをマザーボードと一緒なら購入できる状態になっていたため、リテールはあきらめてバルクCPUセットで組むことにした。
今回は全ての部品を徹底的に選んで作った。
まずCPUは45nmプロセスの新Core 2 Quad Q9450で、バルク販売なのでCPU本体しかない。
箱もなければCPUクーラーもない。
TWOTOPで買ったバルクCore 2 Quad Q9450 CPU
このQ9450はちょっと前まで最速だったCore 2 Extreme QX9650と基本的に同じもので、クロック周波数が3GHz→2.66GHzになっただけのものである。リテールで¥42,800くらいで売られており、CPUとしては結構高いが、QX9650が12万円前後なことを考えればかなり安い。
そしてマザーボードだが、これもASUS P5K3 Delux/Wifi + DDR3メモリセットにするか随分迷ったが、結局GIGABYTE GA-EP35-DS4に決めた。
GIGABYTE GA-EP35-DS4
このマザーは6フェーズVRMを自動的に5段階に切り替えるなど低消費電力機能が充実しており、P35 & ICH9Rチップセット搭載、さらに安価なDDR2メモリも使え、チップセット等がヒートパイプでつながれた本格的なクーラーを搭載、SLI & Cross Fire対応、背面USBx8やSATAx8、オール日本製固体コンデンサ採用、フェライトコアコイル等、2万円前後のマザーとしては機能満載である。
CPUが¥42,800、マザーボードが¥19,800で、CPU&マザー同時購入で¥2,000引きで買った。
次に、問題はCPUクーラーである。
マザーとセット販売のバルクCPUなため、リテールのCPUクーラーが付属していない。
そこで市販のCPUクーラーを買うことになるわけだが、これがなかなか難しい。
最初はZALMANのCPUクーラーにするつもりでいたが、これが案外高い。安いバージョンで5,000円くらい、高いバージョンで8,000円くらいと非常に高い。
ZALMANは見た目はいいのでスケルトンなケースであればいいが、今回は中が見えないケースを使う予定なので、どうせ普段は中が見えないことから、見た目はともかく性能の良いものにしようと思い、吟味した結果、Scythe 峰COOLERにすることにした。
Scythe 峰COOLER Revision B
今回のマザーはCPU周辺にヒートシンクが配置されているため、大きなCPUクーラーは干渉の問題があり、なかなか使いにくい。事実、ベストセラーと言われているScythe ANDY SAMURAI MASTERは付けられない事はないが、一部干渉するためヒートシンクを曲げるとか、オススメ方向には付かないとか色々と問題があった。
そこで、随分と迷ったが
1.物理的干渉の問題がない
2.冷却能力が高い(TDP130Wを超えるCPUに対応する最高レベルの冷却能力)
3.静音である
4.値段も手ごろ(約3,500円)
ということから、Scythe 峰COOLER Revision Bに決めた。
これがでかくてなかなか見た目もいいし、CPUの熱は6本のヒートパイプで2分割ヒートシンクに伝えられ、ヒートシンク間にファンが挟まれている独特な構造をしているの効率が良さそうでいい。
本当はトップフロー式が良いかと思ったが、チップセットやVRMにはヒートパイプ付きヒートシンクが付いてるし、メモリにもヒートスプレッダが付いているので、サイドフロー式でもいいかという結論に至った。
次にメモリであるが、今回はDDR2にしたので、2GBx2で4GBのメモリを買うことにした。
UMAX Pulsar DDR2-800 2GB x 2
結局arkでUMAX Pulsar DDR2-800 2GB x 2を買った。
これは何と¥7,470という安さでヒートスプレッダ付き&最新の70nmプロセスにより作られた低消費電力メモリなのである。
もちろんmemtest86でチェックしたが問題はなかった。
マザーボードにCPU&CPUクーラー、メモリを取り付けたところ
それにしてもCPUクーラーがでかいw
ちなみにグリスはArctic Silver 5を使用した。
Western Digital WD10EACS 1TB HDD
HDDはWestern Digital WD10EACSという1TBのSATA HDDを使用した。
これも500GB x 2をRAID0にして接続するかで随分迷ったが、消費電力の低さから、とりあえずWD製低消費電力1TB HDDを採用することにした。
どうしても遅いようだったら500GB x 2 RAID0にでも変更すればいいだろう、と思っている。
ENERMAX PRO 82+ 425W
電源はまだ発売されたばかりのENERMAX PRO 82+ 425Wを選んだ。
この電源は負荷20~100%の全てにおいて82%以上の効率を有しており、全て日本製コンデンサを使用している電源である。
今までさまざまなPCの消費電力をワットチェッカーで測定した経験からいうと、このくらいのシステムだと425Wもあれば十分過ぎるので、一番容量の小さい425Wモデルを選んだ。
組み立て後
ビデオカードはとりあえず手持ちのASUS GeForce 8600GT DDR3/512MB SILENTモデルをつけてみたり、ASUS Radeon HD2400PROを付けてみたりしている。
全体像(左の白いのが新モニPC、右の黒いのが旧モニPC SONY VAIO Type R VGC-RA72P)
ケースはAntec Solo Whiteを選んだ。
徹底した静音対策が施されており、使いやすさも考慮されたベストセラーケースである。
写真で見るよりも家に置いてみると案外大きく、数年前にヘビー級モデルだったSONYのVAIO Type Rよりも大きい。
とりあえずVistaを入れて現在はテスト運用中だが、消費電力が物凄く少ない。
ビデオカードにRadeon 2400PROを使った状態では、アイドル時に何と59Wと、とてもQuadコアCPUのマシンとは思えないほどの超低消費電力である。
今回は全てにおいて最新の低消費電力パーツを選んだだけのことはあり、信じられないほど低消費電力マシンとなっている。
音に関してもほぼ無音である。
本体から50cmも離れれば、真夜中の静かな状態でもほぼ何も音が聞こえないくらい静かである。
このマシンの詳細なベンチマークについては、後日詳細にレポートする予定である。
>それにしてもCPUクーラーがでかいw
こんなクーラー初めて見た!
SF映画に出てきそう!