2008年度上半期アニメレビュー

今頃になって録画しておいた2008年度上半期(4~9月)のアニメを大体見終わった。
折角なので、個人的に評価が高かったものについてのみ、そのレビューを書いておくことにする。

評価は★で5段階で付けてみた。

今年のアニメで圧倒的に良かったのは、何と言ってもコレ!

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MACROSS Frontier

評価:★★★★★

これはもう10年に1本の傑作だと言って良いだろう。

庵野が「エヴァ以降10年経ったが、エヴァを超えるアニメは出てこなかった」と豪語していたが、このMACROSS Frontierはエヴァを完全に超えたと思った。

2D CGのアニメーション技術の高さ、トゥーンレンダリングによる3D CGとの融合のレベルの高さ、菅野よう子による音楽のレベルの高さ、ランカの初々しい歌、シェリルの本格的な歌唱力、複雑過ぎず、過去との繋がりも重視した壮大なストーリー展開等、全てにおいて圧倒的にクォリティが高い。

本格的なOPの他に、17話限定で、このような遊び心のあるOPも用意されている。

特に凄いのは戦闘シーンである。通常の戦闘シーンもトゥーンレンダリングを多用した従来のアニメのレベルを遥かに超えたクォリティの高さを実現しており、またマクロス・クオーター自ら攻撃もするなど、面白さも満載である。

これはもう文句なしに★★★★★満点である。

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魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~

評価:★★★★☆

とにかくこのOPの動画を見て欲しい。これを見れば、大体どういうものか分かるだろう。

この作品は斬新かつキレイな背景と感動的なストーリー展開が特徴であり、7~9月の1クールに放送するのに最も適した作品であると思う。

タイトルから想像すると、良くある魔法少女物かと思うかもしれないが、内容は全く違う。

東京の下北沢が主な舞台になっているが、現在の東京特有の学生生活がうまく描かれている。

たまに動画の絵がいい加減になったりするところが気になるところではあるが、斬新な背景への挑戦と、感動的なストーリーに高得点を与えたい。

最終回のオープニングのときに、「夏のソラ」のタイトルのみが表示され、そこで波の音のような音とともに、クルマの急ブレーキのような音がするのだが、あれは何を意味しているのだろうか?気になるところである。

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ひだまりスケッチ×365

評価:★★★★☆

これは何の変哲もない日常を描いた作品だが、絵や雰囲気が良く、見ていて気持ちいい。

一般的にはそれほど評価の高い作品ではないかもしれないが、個人的にこういう雰囲気の作品が好きなので、評価は高い。

OPはこんな感じ

これは動画だけではなく背景も2D CGをうまく使っているようで、マクロスFとは別の意味で良い具合にCGが使われていてクォリティも高い。

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ToLOVEる

評価:★★★★☆

これは第1話を見たときは、こりゃダメかなと思ったのだが、2話3話と見ていくと、完全にギャグアニメに徹していてなかなか面白い。

昔の作品で言えば「うる星やつら」に近い。

宇宙人の王女ララが突然現れて、いきなり婚約させられてしまう。そして主人公はとんでもないドタバタに巻き込まれてゆく・・・って、どこのうる星やつらなんだこれはw

ララが嫌いなわけではないが、他にも気になる人(西園寺)がいて、このままララと結婚してはなるものかとジタバタしつつも、やはり最終回ではやはりララへの思いを叫ぶとか。どっかのうる星でみたような展開だった。

とりあえず完成度の高そうな金色の闇フィギュアでも予約しておくか。

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RD潜脳調査室

評価:★★★★☆

これはプロダクションI.G・ 士郎正宗共同原作ということでマクロスFと並び、個人的に大期待していたのだが、老人が主人公なのはやっぱりちょっと・・・(いや、主人公はミナモかな?)、ストーリーも変に複雑&難しくて良く分からないなど、ちょっと期待外れのアニメであった。

まぁそれはマクロスF並みの期待感からくるがっかりな部分であり、このアニメ単体で見れば、それなりのクォリティと近未来タッチのストーリーも評価できる。

かなり力を入れて作られた大人向けアニメではあるので、 士郎正宗ファンであれば、見ておいて悪くはない。実際に毎週楽しみにして見ていたしね。

ひとつ面白いのは、この作品に出てくる女性はみな意図的にムチムチに描かれており、必ずしも痩せている女性が良いわけではない、というのを言いたかったように思われる。
同感である。

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夏目友人帳

評価:★★★★☆

最近流行の妖怪モノではあるが、おどろおどろしいものではなく、全体的に和風な感じで、にゃんこ先生や子狐をはじめ、妖怪が結構かわいい。

また、話も基本的には感動的なものであり、従来の妖怪モノとは一線を画している。

大ヒットになるような作品ではないかもしれないが、嫌味なところもなく良い雰囲気の作品に仕上がっている。

来年1月5日から続・夏目友人帳が放送されるらしい。

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セキレイ

評価:★★★☆☆

今回のセキレイは物語本編の前振り的なものであり、本編を楽しむために、どういう登場人物がいて、それぞれがどういう関係になっているのかを説明するための作品になっている。
そのため、本編の一部に入るラスト3話(羽)くらいから面白くなる。

続編に確実に続くように終わっているので、セキレイ2が作られるのは間違いないだろう。
最後にきてようやく面白くなり、続編が見たくなるようになっている。

この感じからすると、セキレイ2は相当面白いものになるのではないだろうかと期待が持てる。

内容的にはキャラクター設定の違うドラゴンボールみたいなもんだと思えばいい。

ちゃんと敵はフリーザのようにめちゃくちゃ強くて思いっきり憎たらしく描かれているので、誰にでも楽しめる面白い話に出来上がっている。

OPEDED@11はこんな感じでなんとなくサクラ大戦っぽい。

最後の2話は特に面白いので、続編に期待しつつオススメ。

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World Destruction ~世界撲滅の六人~

評価: ★★★☆☆

これはアニメ、ゲーム、コミックのメディアミックス作品であり、その中のアニメ版である。
原作・企画がセガで、アニメーション製作がProduction I.Gなので、クォリティは高い。

クマの声が古谷徹なのが良い味を出していて、またセリフが非常に面白い。
ヒロイン役の声も坂本真綾と、さすがセガ&Production I.Gだけのことはあり、一流実力派を使っている。

話はオムニバス形式ながらも全体的にはつながっており、最後には世界を撲滅するのか、救済するのか、という選択に迫られることになる。

今回紹介している他の作品とは違い、最後の盛り上がりはそれほどでもないが、毎回毎回の話が面白い。特にクマがいいw

ゲーム版では宣伝を考慮してか、声優が一般の俳優に一部変更されているのが残念なところだが、アニメ版はプロの一流声優が担当しているのでクォリティは高い。

OPEDはこんな感じ。

最後にコレ

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秘密 The Revelation

評価:★★★☆☆

死んだ人の脳から、その人が生前に見ていた映像を見ることができるというMRI(実在する磁気共鳴画像のMRIとは違う)という装置を使い、難事件を解決してゆくというストーリーである。

最初の2/3まではまぁまぁの内容のアニメという感じだが、後半1/3からの急展開が凄い。
そして最終回の最後の終わり方がこれまた凄い。

まさに思いもよらない最後で終わる。
最後の展開で評価が上がったアニメである。
もしも見るならぜひ最終回まで見て欲しいアニメである。

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