D4VRにてHD録画を開始したわけだが、問題はそのファイルサイズだ。

今まではSD画質だっため、MPEG2 6Mbpsで録画しても、それほど問題はなかったのだが、今や1920×1080解像度でMPEG2 25Mbpsくらいで録画しているので、さすがにこのままではまずい状況になってきた。

そこで、ここ数日x264によるH.264/MPEG-4 AVCへのエンコードを色々と試している。
とりあえずどの程度かの調査も兼ねて、今まで録りためた大量にあるSD画質のMPEG2もx264にエンコードを始めたところである。

実際にやってみると、SD解像度のアニメ動画では、MPEG2では6Mbpsの動画が、x264だと1~1.3Mbps程度までビットレートを下げることができ、見比べても、ほとんど劣化が分からないくらいのクォリティでファイルサイズを下げられる。
（1pass VBRでQuality 17のときのアニメ１話全体におけるビットーレートの平均値。動きの激しい部分のピークでは3Mbpsくらいまで上がっているようだ）

そこで気づいたのだが、どういうわけかx264にエンコード後のファイルのほうがきれいにはっきりした映像に見える気がするのである。

そんなわけで、実際に比べてみた。

MPEG2ファイルの映像（クリックで拡大）

x264ファイルの映像（クリックで拡大）

このように、エンコード元のMPEG2ファイルと、エンコード後のx264ファイルを見比べてみると、気のせいではなく、本当にx264の方が映像がはっきりとしてい たのであった。
（これはSD解像度ファイルの例である。HD解像度は試していない）

AVIUtlにてMPEG2デコーダ (720×480)→自動フィールドシフト→クロップフィルタ (704×480)→リサイズフィルタ (704×528)→x264エンコーダとしてエンコードしており、シャープフィルターの類は一切かけていない。

なぜこういうことが起きるかだが、考えられる原因は以下の通り。

・リサイズフィルタにより多少シャープネス化されるため
・GOM Playerのインターレース解除により二重化等の処理で画像がボケる
・GOM Playerのアスペクト比変更によるリサイズにより画像がボケる

まぁこのような原因が複合的に重なって生じているものと思われる。

GOMプレーヤーはちょっとした再生には便利だが、ファイルのアスペクト比は無視するし、MPEG2のデコーダの質は悪いし、何かと問題の多いプレーヤーである。