モニPCのビデオカードをRadeon HD 3650からGeForce GT240に変えた。
左:Sapphire Radeon HD 3650 /右:MSI GeForce GT240 GDDR5 1GB
購入したのは写真右のMSI N240GT MD1G/D5というもので、nVidia GeForce GT240 GDDR5 1GB+MSI特製のエンジンファンなる、8cmの大型ファン&2スロット占有の大型ヒートシンクを搭載しているのが特徴である。
もともと使っていたRadeon HD 3650は現在で言うところのRadeon HD5670くらいに相当する、2世代前のミドルクラスGPUである。
実際にモニPCに搭載したところは以下の通りである。
真上にSDビデオキャプチャボード、2スロット下にハイビジョン・キャプチャ・ボードがあり、はさまれている。
問題はこのエンジンファンなるものだが、T-Z○NEの店頭ポップでは、PWMファン採用で、アイドル時には回転数が下がるので、非常に静かみたいに書いてあったのだが、実は回転数固定だった。
MSI After Burnerでファンの回転数を変えられるように見えるのだが、実際には回転数は変化せず一定である。
そのため、それなりの騒音がする。特にうるさいというほどでもないが、静かとは言いがたい。
モニPCはケースがAntec Solo Whiteなので、普段は真夜中でもほぼ無音なのだが、VGAファンの音が聞こえるようになってしまった。
とは言っても、さすが静音ケースなので、エアコンが付いていると、VGAファンの音は聞こえなくなってしまう程度なので、Soloに入れればそれくらい静かになるレベルではある。
それでは、今回は各種ベンチマークソフトにて、交換前に使っていたRadeon HD 3650と性能を比較してみたのでその結果を示す。
解像度が高くなるほど性能差が現れるらしく、1600×1200では3倍弱の性能向上が見られる。
次に、タイムリープブートベンチだが、設定はそれぞれ以下の通り。
●標準設定
【環境設定】
1024×768/AAナシ/フルスクリーン/T&L HAL
HDR/ソフトフィルタ/被写界深度/バックライト
【ゲーム設定】
逆光/昼/上下黒/紙ふぶき/音楽デフォルト/舞台デフォルト/衣装デフォルト
【カメラワーク】 Auto
【fpsスコア】104
●高設定
【環境設定】
1280×960/AAx4/フルスクリーン/T&L HAL
HDR/セルフシャドウ/ソフトフィルタ/被写界深度/バックライト
【ゲーム設定】
逆光/夕/上下黒/紙ふぶき/音楽デフォルト/舞台デフォルト/衣装メイド服
【カメラワーク】 Auto
【fpsスコア】49
これも標準設定では2倍程度だが、高設定では約3倍の性能向上が見られる。
ロスとプラネットのベンチマーク(DirectX 10版)では、元々ゲーム自体がnVidiaに最適化されているためか、かなりの3~4倍もの性能向上が見られる。
Devil May Cry 4でも性能差は一目瞭然だ。どれも大体3倍くらいの性能差を示している。
3DMark06で、2~2.5倍くらいの結果となった。
以上より、Radeon HD 3650 GDDR3 256MBと比較すると、 GeForce GT240 GDDR5 1GBでは、最低でも2倍、場合によっては3倍以上の性能向上が得られることが分かった。
さらに、モニPC全体の消費電力をワットチェッカーにて測定してみた。
測定は、PCを起動後、数分経ち、CPU負荷がほぼ0のまま一定になり、HDDへのアクセスもほぼ止まり、消費電力がアイドル状態として一定になったときのものである。
その結果、Radeon HD 3650時には106Wだったが、GeForce GT240では99Wにまで下がった。
最近までnVidiaは消費電力で大きくRadeonに負けていたが、最新の40nmプロセスで作られているGeForce GT240では、2世代前の3650よりもアイドル時の消費電力が下がっている。
以上より、メーカーが違うとは言え、ほぼ同じミドルクラスのGPUとしては、2世代新しくなることにより、アイドル時の消費電力は6W程度低下し、さらに3倍くらいの性能の向上がみられることが分かった。
ファンの大きさに驚ろいた