ガイガーカウンターキットを作った

この間ツチノコの里(実家)に帰ったのだが、ロシア製ガイガーカウンターをようやく手に入れたので、早速里に帰るバスの車内で測定していた。

ロシア製のRADEX RD1503ガイガーカウンターは、0.30μSv/hを超えるとアラームが鳴るように設定しているのだが、東京(山手線沿線)では室内でも室外でも、基本的には鳴ることはない。

掃除されていない窓ガラスを測定したときにちょっと鳴ったことがあるが、その程度で、普通にしてれば鳴ることは全くなかったのだが、なんとツチノコの里にバスが近づいていくと、見る見るうちに数値は上がり、バスの中でも一気に0.45μSv/hとかに上がってしまったので、すぐにアラームをOFFにした。

バスから降りると、外は0.6~0.8μSv/hと、余りの高さに驚いて、すぐに車に乗り込むと、0.3μSv/hくらいに下がった。

家の周りを色々と測定してみたが、放射線量は場所によって大きく異なっており、庭にもホットスポットがあった。場所によっては測定限界値(9.99μSv/h)を超えて振り切れてしまうほど高いところもあった。

そんな環境で少しでも安全に暮らすには、どの辺が放射線量が高いのかをある程度把握しておく必要があると感じた。

そんなわけで、ガイガーがあったほうが良いだろうと思っているところへ、P板.comがガイガーカウンターキットを売るという情報を得て、すぐに注文したのだが、初回出荷分は既に売り切れていて、2回目出荷分となっていたものが、ようやく今日届いた。


ガイガーカウンターキット

液晶とか、普通に秋月で売られてるやつだしw

ポイントはガイガーミュラー計数管だが、このキットではJ304βγというものが使われている。
β線とγ線の両方を計測できる。

トランスで昇圧して、ガイガーミュラー計数管に高電圧をかけて、放射線が入ってきた時のパルスをPICでカウントする仕組み。

そして組み立てたのがコレ。


左:ガイガーカウンターキット / 右:RADEX RD1503

放射線を検出したところでゲインを調整するようになっているのだが、市販のガイガーとほぼ同じ値が計測されているので、計測されている数値は大体合っているようだ。

ちなみに、これは東京のモニ巣の放射線量だが、東京の室内では大体0.09μSv/h前後を示す。

外に出ると高くなる。
そして、場所によってかなり大きく値が変わる。

例えば、秋葉原では、某大型電気量販店内部は0.07μSv/hくらいと、かなり低いのだが、一歩外に出て、万世に向かう途中のビル前辺りでは0.20μSv/hくらいまで上昇するが、万世橋では0.10μSv/hくらいまで下がる。

このガイガーカウンターキットには、ガイガーミュラー計数管全体を覆うアルミ管が付属しており、それをかぶせることにより、γ線のみを計測できるようにもなっている。

良く、β線のせいで高い値にが表示されていて、γ線だけだと大したことはない、みたいなことを言っている人がいるが、うちで試した感じでは、アルミ管を被せてみても、ほとんど数値は変わらなかった。

というか、放射線がガイガーミュラー計数管に入るたびにピッ!と音がなるのだが、厚み1mmくらいはあろうアルミ管で覆っても、何も変わらずピッピッと鳴るのを見ると、γ線の怖さを感じる。

この厚みのアルミの筒を普通に貫通してるんだなーと。

ガイガーミュラー計数管には高電圧がかかっているため、このままでは危険なので、秋月あたりで売ってるケースに入れて、簡単に使えるようにしないといけないが、割とちゃんとしたガイガーミュラー計数管を搭載したガイガーカウンターが安価に、そしてすぐに手に入るのは嬉しいところだ。

※放射線量は、この程度の装置では正確に測定することはできないので、ここに示した値はあくまでも目安だ。しかし、通常と比べてどれだけ高いか低いかという相対的な放射線量は分かるので、目安としては十分使えるものだと思う。

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