ヘッドホンSENNHEISER MOMENTUM Blackを買った。

高音質ヘッドホンはSENNHEISER HD650も持っているのだが、これはインピーダンスが高すぎて、ポータブルオーディオでは全く良い音で鳴ってくれない。

バランスド・アーマチュア型のインナーイヤー式もダイナミック式とは違う独特の音がして面白いのだが、やはりそれらは独特のクセを楽しむものであって、自然でリアルな音質を追求したものではない。

長年愛用している名機audio technica ATH-AD7も悪くはないのだが、やはりSENNHEISER HD650をちゃんとしたアンプで鳴らした音を知っていると、もうちょっとどうにかならないものか、と思う。

そこへ、SENNHEISERからポータブルオーディオ向けの低インピーダンスタイプの高音質ヘッドホンMOMENTUMと、その小型タイプであるMOMENTUM On-Earが登場した。

どちらもVGP2014金賞ということで、どちらの音が好みなのか、この間店頭で徹底的に試聴した結果、MOMENTUMの方が自分の好みに合っているという結論に達し、MOMENTUM Blackを購入した。

店頭での試聴では、MOMENTUMは低音がちょっと少なめな感じがするが、中高音が非常に自然で高音まで良く伸びていて気持ちいい音。MOMENTUM On-Earはもっと低音重視にした感じで、中高音の伸びが劣る。

そんなわけで、MOMENTUM BlackをXPERIAやWalkman Aに接続して聞いているが、これは本当に凄い。
ポータブルオーディオでこれだけ自然な音が出るとは・・・。
一言で言うなら、高級アンプ＋HD650に非常に近い音。
SENNHEISERらしい、非常にリアルを追求した音質で、クセが非常に少ない。

敢えて粗を探すなら、低音をClear Bassでブーストすると、周波数が低すぎてかえって不自然になるとか、超高音域までの伸びはHD650のようにはいかないとか、そういうのはあるが、それはポータブルオーディオ＋実売３万円程度のヘッドホンと考えれば比べる対象が間違っているだろう。

最大の欠点は、長時間していると、耳が多少痛くなることだろう。

今まで、ポータブルオーディオ再生ではATH-AD7を超える物はどれを買ってもないなぁ、と思っていたが、MOMENTUMは遂にそれを超えてきて、しかもいきなりHD650に近いレベルの音質になった。

やっぱりヘッドホンはSENNHEISERだな～。