７月１２日〜２０日の間、ラスベガスに国際会議の発表に行って来た。

まず学会に関してだが、２年前と比べると一見しただけでポスターセッションがほとんどいなくなり、全体的に人が少なく感じたが、それは発表全体のプログラムを見てもあきらかだった。

２年前のものと比べると、厚みが約1/3に減っている。追加募集があったので、実際にはもう少し人がいたのかもしれないが、２年前よりかなり規模縮小しているのがわかる。

おそらく新型インフルエンザが主な原因なのではないだろうか。

次に、ラスベガス自体についてだが、最初に感じることは、全体的に人の数が少ない。

昼間はストリップ通りを歩いている人がまばらだし、夜になっても普通に歩ける程度で、混雑しているような感じはなかった。
夜でもベラージオの噴水ショーが場所取りも何もせずとも、曲間に人がいなくなるので、すぐにベストポジションで見ることができる程度と言えばわかりやすいだろうか。

また、バスは相変わらず停留所で止まると、乗るときにお金を払う人がモタモタするために、ものすごい時間がかかり、全然動かない。２年経っても何も改良されていない。そして、料金が片道２ドルだったのが３ドルへ、そして１日券が５ドルだったのが７ドルへ値上げされていた。

場所がストリップから離れすぎていて使い物にならないので有名なモノレールも値上げされており、さらにLVヒルトンで長年やっていたスタートレックはもうなくなっていた。

ほかにも、リオの無料ショーは月火水が休みになっていたり、前回は大混雑だったストラトスフィアタワーは券を買う行列がなくガラガラだったり、旧ラスベガスの天井ショーの通りもなんかガラガラな感じだった。また、どのホテルのカジノでもHigh Limitコーナーは人が０と、不況の影響をかなり受けているように感じた。

その他スロットマシーンとかも1セントマシンなどの小額マシンばかりが繁盛していて、1$マシンとかはガラガラ。

いろんなホテルのバフェイも食べてみたが、相変わらずどこも大しておいしくはない。今回宿泊していたParisとWynnがまぁまぁだったくらいで、どうもアメリカの食事は口に合わない。
というか、一応は高級ホテルだということを考えると、日本だったらまずい部類に入ると思う。

そして、モンテカルロといえばニオイだったのだが、今回モンテカルロに行ってみると、ニオイが消えていた。やはり金がかかることは極力やめたということだろうか。

Treasure Islandもちょっと入ってみたが、カジノマシンはかなり老朽化していて、相当数が壊れていたりして、見るからにもうダメな感じだった。
スロットマシンにお金を入れたら詰まって反応しなくなったりしたが、故障ライトが点滅しても、いつまでたっても人が来ないで、なんだこのやる気のなさは、と思った。

そして、２年前と比べると明らかにスロットマシンの出が悪い。モンテカルロはやはりまぁまぁで、それなりに勝ったり負けたりするが、前回と比べると明らかに出が悪い。
他のホテルのカジノはもう話にならないくらい全くダメ。まるっきり出ない。

まぁあんなものは内部の設定でどれくらい出るようにするか簡単に設定できるんだろうが、相当でない設定にしてあるんだろうと思われる。
たまには少し儲けさせてやらないと、みんなちょっとやってはやめてしまうと思うのだが、そんな余裕もないということだろうか。
あそこまで当たらないと、やる気もなくなるというものである。

その他、今回はブルーマンのショーやシルク・ドゥ・ソレイユの”O”や”Ka”を見た。

シルク・ドゥ・ソレイユはさすがに人気で、事前に全席埋まってしまっていたが、ブルーマンは後ろの方の席はかなりあいていた。
また、ブルーマンは最前列で見たのだが、一応ポンチョという透明なビニール（雨合羽のようなもの）を着るのだが、バナナ液の直撃を受け、ズボンは見る影もなくなったw
その他、ドラムの赤いインクも目に入ったりした。

今回は前回と違い、ホテルはParisに泊まってみた。部屋は前回のモンテカルロの部屋よりちょっと狭いくらいな感じだったが、ストリップ通りに面しておらず、景色は最悪だった。良い景色の部屋は高い料金を払う必要があるらしい。
もう一組は学会HPからモンテカルロに申し込んだようだったが、こちらの部屋もストリップとは反対側で景色は悪かった。また、我々が前回泊まった部屋と比べると明らかに狭い部屋だった。

前回はJTBのツアーで行ったのだが、あのときは確かJTBの人がストリップ側の景色の良い部屋に交渉してくれたとか言っていたが、JTB等は個人とは違い、多少の無理が利くらしく、安い料金でも部屋があいていれば良い部屋に変更するよう交渉してくれたりするようだ。

今回初めてラスベガス行ったとしたら、それなりに繁盛しているように見えたかもしれないが、２年前と比べると、あきらかに全体的に人が少なくなり、寂れた感じがしてしまい、なんかもうラスベガスもダメな感じだな、と思った。