まず不具合の一つ、色にじみについて。
このビデオで録画すると、色がザラついた感じになってしまい、さらに白黒になってしまったりもする状態だった。
カラーで何とか映像が出ているときのものをCanopus MTU-2400でキャプチャしたのが以下の画像である。
色がザラついてにじんでいる。
この静止画だと分かりにくいかもしれないが、動画で見るとかなりヒドい。それに年中白黒になり、やっと色が付いている、という感じである。
ED Betaはご存知の通り、S-VHSを超えるアナログ民生用ビデオで最高性能のものなので、こんなことはない。
ヘッドの磨耗かその他回路が調子悪いかのどちらかだろうが、とりあえず映像処理部分の基板をよ〜く見てみると・・・
チップコンデンサが・・・
赤丸部分のチップコンデンサに注目して欲しい。
ここは色処理回路部分なのだが、そのチップコンデンサに液漏れ跡がある。
色処理という最もあやしい部分のコンデンサがダメになっているので、まずはこれを交換してみる。
コンデンサ交換後
TKの低ESR高信頼性コンデンサに交換した。
すると・・・
きれいな画像に
色も正常に戻り、色にじみは直った!
それにしても映像がきれいだ。
さすがはED Betaだけのことはある。
とてもビデオの映像とは思えない綺麗さだ。
しかも、このビデオは87年発売で、そのまま2002年まで作り続けられていたビデオだ。
ということは、設計は85〜86年くらいなのだろう。
20年くらい前に、これだけ完璧な映像で録画できるビデオがあったとは、日本のアナログ技術は凄い。
しかしコンデンサはリップル除去率などを考えて適切なものを選ばないと、こういう風にすぐに寿命が来てしまうことになる。この部分にこのチップコンデンサは荷が重かったということだろう。
素早い、解決に感動してしまいます。
当該機種に慣れた修理センターの方ならともかく、全く初めての機種ですぐに不具合を見つけてしまう技術とカンに敬服します。
奇跡のコンデンサマジックですね!
また基板ハッキング講座楽しみにしてます。
先生!被写体が比較しにくいです
キツネはいいね
州*‘ o‘リ<なおったら価格ははねあがりますか?
ん縲怐A動作品が3縲怩T万円くらいで取引されてるみたいだね。
新品だと26万くらいだが。
数万かけて徹底的に消耗部品を交換して、フロントパネルまで新品にすれば、事実上新品同様になるから、そういう状態まで持っていくかねこれを。