ED Beta復活作戦4(巻き戻し修理編)

次に、このビデオは巻き戻しができない。

原因を探るべく、リール駆動メカ部分をバラしてみると、巻き戻し時にリールとモーターとの間にあるクラッチを動かすためのソレノイドが断線しているらしいことが分かった。


巻き戻しリール駆動用ソレノイド

テスターで調べてみると、1ピンは完全に導通がなく、内部で切れているようだ。

ソニーにこの部品を注文か?と思いつつ、とりあえず黄色いテープを剥がしてみると・・・


ヒューズが!

こんなところに超小型ヒューズ(1A 250V AC 115℃)が入っていた!
これを調べると、このヒューズが切れているではないか!

ヒューズのお陰か、コイル側は無事。

このヒューズは何だろうか?
115℃と書いてあるということは、115℃の温度ヒューズなのではないだろうか?

1Aの電流ヒューズと115℃の温度ヒューズの両方の役割をしていると考え、1Aの抵抗型ヒューズと109℃の温度ヒューズを使うことにした。


109℃の温度ヒューズ

千石で買った109℃の温度ヒューズである。
115℃は売ってなかったので、それより低い分には良いだろうということで109℃のにした。

この温度ヒューズは10Aまで流せるタイプなので、一応1Aの抵抗型ヒューズも直列に入れてやる。


109℃の温度ヒューズ&1Aの抵抗型ヒューズ

これで大体元々付いていたヒューズと同じ役割を果たすハズ。

同じ黄色いテープで巻いて、元通りの姿へ。


元に戻す

これで試したところ、巻き戻し機能も正常に戻った!

この温度ヒューズが切れるとはどういうことだろうか?

まぁ普通に温度が高温になりすぎたと考えれば良いのかもしれないが、そんなに高くなるものなのだろうか。

真夏の凄い暑い日に冷房もせずに密閉したラック内などで使うと、部分的に高温になるのかもしれない。

とりあえずこれで、

1.電源が入らない
2.色がにじんで時々白黒になる
3.巻き戻しが出来ない

という3つの問題点は解決した。

残るは

4.ノーマルトラックに音声が録音できない

のみだ。
これが一番手強そうな故障だ。

まぁしかし、今更このビデオを現役バリバリで使うことはあり得ず、基本的には昔のテープの再生装置として使うわけで、その場合は全く問題は無い。

さらに録画をして使う場合でも、音声は実際にはBeta hi-fiしか使わないだろうことを考えれば、ここまでで十分問題なく機能するようにはなった。

ED Betaは確かにきれいだが、HDDレコーダでさらにきれいな画質で録画することが簡単にできてしまい、そろそろハイビジョンに移行しようとしているこの時代に、わざわざ入手すら難しいED Betaのテープで記録することもないだろう。

しかし、そうは言っても一応は全機能が問題なく動くようにしておきたいものである。
どうしてノーマルトラックに音声が録音できないのか、その原因にも興味がある。

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2 Responses to “ED Beta復活作戦4(巻き戻し修理編)”

  1. (=゚ω゚) より:

    温度ヒューズは半田付けで壊れませんか(=゚ω゚)ノ

  2. (・Θ・) より:

    温度ヒューズの足は長いまま使うのかもね。

    片方短く切ってから、半田付けしようとして気づいたw

    ゲルマニウムトランジスタ用の熱逃がしハサミではさんでなんとか半田付けしたが、難しいねこれは。

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