Sony Tektronixの任意波形ジェネレータAWG2021の中古をヤフオク で買った。
昔の機材なので、Sony Tektronixと、ソニーの名前が付いている。
昔はソニーとテクトロニクスが両方でやってた会社なのだが、今はソニーが株式を手放してTektronixのみになったのだ。
今までは秋月で3万ちょいで買ったLG Precision社製の安物ファンクション・ジェネレータで頑張っていたが、もうこれが使いにくくて仕方が無い。
だが本格的なTektronix AWGシリーズは数百万、機能限定版のAFGシリーズでも25~100万くらいするので、とても手が出ないところだが、ヤフオクの中古なので、今使ってるLGの安物ファンクション・ジェネレータと同じくらいの値段で買えた。
これは何なのかというと、その名の通り、任意の波形を発生させることができる装置だ。
通常はファンクション・ジェネレータというものを使うが、それはsin波や矩形波など単純な波形しか発生させることができない。
これで発生させた信号を実験回路に入力して、その様子をオシロスコープで観察して回路の動作状況を調べるのである。
これがないと回路の特性などが測定できないのだ。
早速届いたので試してみる。
上:Tektronix TDS2022Bオシロスコープ/下:Sony Tektronix AWG2021任意波形ジェネレータ
概観はまぁまぁキレイだった。
CRTの焼きつきもなく、FANや内部回路のホコリを見た感じでは、これまた余り使われていないようだ。見た感じ、たま~に必要になったときにちょっと使われていた程度だと思われる。
とりあえずファンクション・ジェネレータ・モードで動作させてみる。
上の写真はsin波を発生させて、オシロスコープで見てみたところである。
ファンクション・ジェネレータ機能も良くできていて、周波数、振幅、オフセットなんかを数字で入力するだけで、指定した正確な波形を出力してくれる。
2chあるので、2つのチャンネルで同時に別々の波形を出力させることもできる。
パルス波も、1%単位でDuty比を指定するだけで、正確なDuty比のパルスを発生させることができて物凄い楽!
LGの安物ファンクション・ジェネレータはもう周波数を合わせるだけで一苦労だからね。これを使ってしまったらもうあんな安物は使えません。
オシロスコープのFFT
オシロスコープをFFTモードにして、sin波のスペクトル分析なんかを試しにやってみる。
この例では、基本波と比べて高調波のピークは-60dBくらいのようだ。
オシロスコープのPk-Pkや周波数カウンタで調べてみたところでは、誤差はほとんどなく、アマチュアの使用としては校正の必要はないようだ。
やはりほとんど使われていないっぽい。
割と良いものに当たったようである。
任意波形を発生させてみる
そしてこのAWGシリーズの醍醐味である、任意波形を発生させてみた。
オシロスコープに表示されている複雑な波形を発生させているところである。
他にもsin波にわざとノイズを付加させたものが、2chに指定してあるのだが、これができると、例えばどのくらいのノイズが乗っても回路が正常に動作するか、などの通常では難しい動作テストができるのである。
これでツチノコ技術研究所の研究機材はさらに充実し
・Tektronix TDS 2022B 200MHz Digital Storage Oscilloscope
・Tektronix TLA 611 Logic Analyzer
・Sony Tektronix AWG 2021 Arbitrary Waveform Generator
と、本格的な研究所にも負けないくらいの機材が揃ってきた。
全部マトモに新品で揃えたら、数百万かかることだろう。
オシロスコープは新品で買ったが。